舌のピアスについて
舌、口腔内のピアス、ピアッシングとは?
舌へのピアッシングでは最も有名で誰も一度は目にしたことが有るぐらいの舌中心線上を上下に貫通する「センタータンピアッシング」が代表的と思います。
それ以外にも、舌の中心線上から左右にズレた位置へ上下に貫通する「タンリムピアッシング」、舌先端部を左右に貫通する「ホリゾンタルタン(タンチップ、スネークアイ)」等が主な舌へのピアッシングになります。
口腔内へのピアッシングでは、上唇裏側の中心から歯茎と繋がる「上唇小帯」と言われるの襞?筋?へのピアッシングで「スクランパー」、舌裏側の「舌小帯」への「タン ウェブ」等が有ります。口腔内へは後述しますがそれ以外にも出来る部位も有ります。



舌へのピアッシングの部位と名称及び治癒期間
| 名称 | 仕様 | 部位 | 第一次治癒期間 |
| センタータン | 上下に貫通 | 舌中心線上 | 1か月半~2か月(目安) |
| タンリム | 上下に貫通 | 舌中心より左右 | 1か月半~2か月(目安) |
| ホリゾンタルタン | 左右横に貫通 | 舌先端近く | 2か月~3か月(目安) |
主な舌へのピアッシングは上記の様に舌中央線上の「センタータン」、舌中央から左右の「タンリム」、舌先端近くを左右横に貫通する「ホリゾンタルタン」となります。この3種類からで舌に複数個ピアッシングをすることも可能となります。ピアスホール完成後は拡張も可能です。
「舌が短い」のでセンタータンにピアッシンッグが出来ないという事もありますが、基本的に下唇より前に出た部分にピアッシンッグすることになりますので舌自体の長さや「舌小帯」の状態も影響されると思います。舌が短い等の場合に良くあるのは舌を口から前に出したときにハート型になる等、舌裏側の筋「舌小帯短縮症」等による事も多いです。勿論、「舌自体」の長さも個人差が有ります。自身の舌の長さなどについては鏡で確認することは容易と思います。
舌のピアス画像
センタータンのピアッシンッグ画像










タンリム及びマルチプルタンピアッシング(舌に複数個のピアッシンッグ)










ホリゾンタルタンピアッシンッグ





スプリットタンにタンピアッシング




画像からもわかるように意外に舌に複数個のピアスをしている方もいます。
舌を左右に切り分ける「スプリットタン」にもピアッシンッグする事も可能です。
ただ、これについてはどのピアスの部位でも同じと思いますが、同一部位に複数個のピアスを装着する場合は、ホールの治癒のまでのトラブルや生活に影響は出ますから色々気を付けて下さい。
舌ピアスの痛み
舌のピアスの痛みについてですが、個人差は有りますが、開ける際に感じる痛みは他の部位に比べると「痛い」と感じる方は少ないようです。ただ、開けたと同時に腫れるのでこの腫れの「痛み」が開けた「痛い」と混じる感覚となります。
その為、開けて「痛い」のか腫れて「痛い」のかわからない状態になるという事ですが、腫れる感覚を感じる事よりも開けたという事に意識が残っているので結局は「痛い」と言うような感想になると思います。
歯でふいに舌を噛んだりしますが、歯の接地面は「ニードルよりはるかに面積が広い」「上下で挟み込む」「噛む際の力はかなり強い」「急な出来事で身体に準備(構え)が出来ていない」と様々な要因で「痛み」を感じますが、舌へのピアッシンッグはとは内容も異なり「痛さ」もまた別の感覚となります。歯でふいに舌を噛んだ際は腫れの程度もあまりひどくならないですし、すぐに元に戻りますしね。
体のどの部位でもピアスを開ける、ピアッシンッグは「痛い」ものでは有りますが、舌のピアスに関してはSNSなどのネット上にも体験談として良く「痛い」という事で表現されているので、そういう内容に触れての認知バイアスも心理的に影響して「痛い」と感じているかとも思います。
一般的は「舌先、舌の端」が痛みをより感じると言われています。
ただ、痛みの感じ方には個人差が有りますからやはり体現してみないと何もわからないとは思います。
舌のピアスのアフターケア
舌のピアスのアフターケア、舌のピアスの腫れや食事についてです。
舌のピアスのアフターケアはその他の部位のピアスのアフターケア同様に「清潔」するを心がけて下さい。
ただ、耳やその他の部位と異なり口腔内は傷も治りやすい環境となっていますので、清潔にする内容としては舌の腫れが収まる期間まで、日に4~5回口腔内を濯ぐとなります。
| 舌の状態 | アフターケアの内容 |
|---|---|
| 施術後からの舌の腫れが元の状態に戻る2週間(目安) | 飲食、喫煙、腫れによる口腔内の違和感等を感じる際も含み1日に4,5回以上適切に随時行う |
| 施術後2週間以上経過~ホール完成まで | 口腔内の状況にもより自己判断で適宜に行う |
| 施術後から数日間舌の腫れが気になる場合 | 氷、冷製の飲食物等を口に含み、舌、口腔内を冷やす事も可能 |
舌の腫れについては個人差もありますが、基本的には施術日当日から3日程度が腫れの一番ピークの時期、その後は徐々に腫れが収まり施術後10日~2週間程度で腫れが収まり元の状態になるというのが一般的な状態であると思います。
施術後、舌が腫れてる状態で口腔内を濯ぐときは痛みも感じると思います。良く市販の洗口液を使用して口腔内を濯ぐという事で行っているかと思いますが、原液のままだと傷に刺激もあり痛みを大きく感じるので、洗口液は薄めて使用したりします。尚、清潔にするという事では水やぬるま湯、ホットソークやソルトソークで口腔内を濯いでも良いと思います。
口腔内には常在菌が数百種類存在するともいわれますので、完全に殺菌することも難しいと思いますし、もし常在菌が無くなるとなるとその弊害も出たり、飲食や喫煙などの際の事後に外出中にどこまで濯ぐことを行えるかと言う事も考慮となります。
ピアッシング後のアフターケアについては様々な方法が有りますが、どの場合でも過度に行うのでなく先ずは施術後から傷の状態が落ち着いてくる2週間ほどを目安に適切に随時行い、2週間以降は状態を確認しながらホール完成までの期間の間は適宜行うという判断から、アフターケアを行えばよいと思います。
舌へのピアッシング当日から5日までの腫れの経過





上記の画像は「舌のピアスホールのトラブル」についてではなく、舌へのピアッシング当日から5日経過した際の画像です。左側から「初日夜~5日後」という時系列になっています。舌へのピアッシング当日から次の日、その次の日と「3日間」の間に腫れのピークが来てその後10日~2週間で元のサイズに戻るという事が基本な感じと思います。画像を見ても徐々に腫れが引いて来てるのがわかると思います。腫れの痛みに関しても個人差は有りますが、腫れの低減と共に徐々に痛みも少なくなってきます。
ただし、腫れが引いてもピアスホールは治癒(完成)していませんのでピアスホールが完成するまでの間はピリピリと軽微な痛みを感じたりします。
尚、腫れについての感じ方に個人差が有りますので「腫れの程度」に関係なく痛みの感じ方が強かったり弱かったりとなります。
舌へのピアッシング後の食事
舌へのピアッシング後の食事等については、意外に基本的にほとんどの方は通常の食べ物を食べることが出来ます。
ただ、舌が腫れている際は熱さや刺激を感じやすかったり、腫れにより咀嚼が難しい事も有りますので刺激物の少ないもので、冷ましながらゆっくりと時間をかけて食べる事と良いと思います。
腫れや痛みの感じ方はかなり個人差も有る事で、複数個を順次施術するなどの場合は毎回状態の感じ方が異なる等の「個人の個人差」も有ります。その為、食事がしづらい等の場合は固形物より「柔らかいものや流動食」「温かいものより冷ましたもの」と自身の状態に合わせたものを適切にお召しあがればと思います。
尚、舌は思っている以上に喋る、食事等で無意識に自由自在に動いています。舌上部にピアスジュエリーのキャッチ「留め具」がついているのでそれらを「歯」で噛んでしまう場合も有ります。樹脂のキャッチ等の場合は噛み砕いてしまう事も事例で有ります。噛む顎の力は想像以上に強いので金属のキャッチであれば歯が欠けたり顎などに鈍痛を感じたりもしますので、慌てて飲食したりはご注意下さい。
舌のピアスのホールのトラブル
舌のピアスホールのトラブルは他の部位同様に「ホール完成まで」と「ホール完成後」と起こりえます。
| 状態 | トラブルの発現率 | 対処方法 |
|---|---|---|
| 腫れ | 高い | 氷、冷製の食べ物で口腔内を冷やす。 |
| 化膿 | 殆ど無い | 原因を見極めて専門の施設や医療機関等で相談 |
| 肉芽 | 殆ど無い | ジュエリーの長さや口の中での状態を確認 |
| 排除 | 殆ど無い | 開ける部位置を変える |
ピアッシングにおけるホール完成までの4大トラブルで説明をしていますが、舌の腫れに関しては施術直後~2週間程度で基本的には元のサイズに戻ります。腫れの感じ方がひどい場合は舌や口腔内を冷やす事で腫れや痛みに対応することが出来ます。
ただし、腫れが引いてきた時期に免疫力が低下したり体調などを崩すと再度腫れあがる等の事例も有ります。
施術直後の腫れに関しては「日にち薬」的な要素も有るのでとにかく腫れのピークの時期の3日間は我慢してその後徐々に落ち着いて元の状態になるという事になります。尚、腫れが引いてもホール内は傷で完成はしていませんので、ホール完成までは時々ジュエリーがこすれてホール内や出入り口が「ピリピリ」とした軽微な痛みを感じたりもします。
化膿においては口腔内の自浄作用の影響なのか普通にしていれば殆ど起こることも無いですが、施術直後の腫れや痛みをあまり感じない場合に、アフターケアを怠ったりなんらか対人的な接触が有った際に化膿したと言う例が有ります。他のピアス部位同様に触る触られる等の対人的な接触はホール完成までは控えるのが望ましいでしょう。化膿した場合様々な対処をしても改善しないのであれば、専門の施設や医療機関での相談も必要となります。
肉芽については化膿より発症する可能性は高いですが口腔内の治癒能力の高さからか、これもあまり見受ける事は少ないです。肉芽の場合、舌上側より下側に発症する事例が多いです。
先ずはジュエリーの長さを考慮し交換して様子を見たりとなります。また、口腔内でピアスジュエリーを無意識に触ったりもするので注意が必要です。
尚、舌のピアスの肉芽に関しては、処置をしなくても改善する事が殆どですから、出来ていても気づかず治っている等の事が多いです。
排除・排出に関しては開ける位置が影響するのでセンタータン、タンリムにおいては殆ど無いです。もし排除・排出が有るとすればホリゾンタルタンの位置取りや、センタータン、タンリムの位置取りが限りなく舌の「縁、端」という事になると思うので、口を閉じた際にかなりの違和感が歯や口腔内に有ると思います。この場合は会話や飲食など日常の生活にも影響が有るので、早くピアスジュエリーを外す事で様々に回避、対処出来ます。
尚、舌ピアスを開けることによって味覚が変わるなどは殆ど聞いたことが無いのですが、複数個されている場合で若干舌先等に軽微な痺れが有るなどは報告されています。また、舌癌等の因果関係についてはまだ良くわかない事でもあると思います。
舌ピアスのトラブル画像
舌ピアスの腫れ


画像の舌の腫れに関しては、施術後の腫れが引いたのちに、何らかの原因で腫れがぶり返した状態です。
基本的に施術後の腫れは日にちの経過で収まるのですが、収まった後に体調を崩すや何等かの事で腫れがぶり返す事も有ります。
画像の場合は、舌の腫れとジュエリーの長さが合わないために、右側の上部のキャッチ(留め具)が埋まる。舌裏側は左側のキャッチが埋まりかけるという感じです。
舌ピアスホールの肉芽の画像







舌ピアスに出来た肉芽の画像。他の部位とは異なり肉芽の発症も1か月以内と早く発症して確認も容易です。原因及び改善と対処は他の部位同様になりますが、舌ピアスの肉芽に関しては「放置」でも改善したりします。発症に気が付かないために改善したかどうかもわからないという事も有ります。尚、画像からわかるように「後ろ側」のピアスホールに肉芽は見当たらない状態です。腫れが引いても長いジュエリーを装着してる場合にも多く見受けられますから、状態、状況に合わせてジュエリーの交換は必要でしょう。
舌ピアスの化膿



舌ピアスのホールが化膿することは稀ですが、「ピアッシンッグはどの部位であってもピアッシンッグ」という事で化膿の事例も有ります。報告をして頂いて画像を提供して頂きました方は時系列で状態を画像で保存していたので、発症から改善までの様子もわかりやすいと思います。
左画像上の左端から右画像右下(スマートフォンでは左下段右下)と改善するまでの状態が良くわかります。
尚、化膿した際は施術後の腫れが引いてからとなりますので、完成に向けて順調であっても様々な事が起こることは考えられます。
舌ピアスに限らずピアスホールにトラブルが起こった際は、専門の施設や医療機関への相談は必要になります。悪化する等の事を避けるためにも出来るだけ早くと判断するのが賢明でしょう。
尚、舌ピアスの排除は画像が有りません。あくまでも標準的な施術部位の位置によるものと判断しますので、「排除、排出」に関してはほぼ発症する事は無いと思います。ただし、ピアスホールが移動する事は起こりえます。
舌のピアスの注意点
舌のピアスホールのトラブルとしては施術直後の腫れを除けば完成までに起こるトラブルは殆ど発症しないのですが、ホール完成後やセルフピアッシングにおけるピアスジュエリーの選択等によることでのピアスホールのトラブルが多いと思います。
セルフピアッシングにおけるピアスジュエリーの選択では、ジュエリーが短すぎて施術直後の腫れに対応が出来ずキャッチ(留め具)が埋まるという事例は良くあります。舌の施術直後の腫れの程度についてはその時でないとわからない事ともなります。
舌の厚みにも個人差があるし奥に位置を取るほど厚みも有ります。その為、ジュエリーが短いと腫れに対応が出来ずキャッチが埋まり、埋まる刺激で更に腫れが酷くなるという事になります。埋まったジュエリーのキャッチを取り出すには切開が必要な場合も有ります。心配し過ぎて長めのジュエリーを使用したらそれはそれで口腔内で邪魔になったり、肉芽の原因の元にもなったりします。
また、他の部位と異なり舌のピアスジュエリーは施術後からの腫れが引いたら交換も可能となります。腫れを考慮して最初に使用する長めのジュエリーでは腫れが引いたら長すぎるために口腔内で余るからです。長いままでも良いのですがやはり会話や食事の際に邪魔に感じる等の不都合を避けるためでもあります。交換の際は他の部位の様に厚みに丁度良い長さでなく、少し余る程度の長い目のジュエリーを使用する事で日常生活における舌のむくみ等による腫れにも対応が出来ます。
尚、ホールが完成していない状態での交換はホールがすぐに縮む、埋まるので出来る限り素早く行う事が大事です。
その他には、舌ピアスのジュエリーのキャッチを歯に当てて遊んだりも良くないです。これは無意識に行っていることも多いですが、普通に歯や歯茎の健康には良くない行為ですし、キャッチに加わる振動でネジのしまりが緩みキャッチが外れて飲み込むや、場合によっては食事中にタイミング悪く外れてジュエリーの全てを飲み込んだ事例も有ります。後に体から排出はされるのですがキャッチはたまにネジが緩んでいないか等確認をしてネジを締め直す必要も有ります。
ホール完成後からあまり外すことのない舌のピアスジュエリーですが、ピアスジュエリーを長期間に渡って装着をしているとピアスジュエリーのシャフトに歯垢の様な汚れが蓄積していることも有ります。特に舌裏側に見受けられます。その為、口臭がきつくなったり汚れからの雑菌が入り化膿としたという事も有ります。たまにジュエリーを外して清潔さを保つことも大事です。
歯磨きの際に「舌磨き」をされる場合は、ホールを出入口を傷めないように力加減も気を付けて下さい。
特にセルフで舌にピアッシンッグを行う場合は様々に考慮して注意深く行う必要が有ります。
次のページでは「スクランパー」等の口腔内のピアスについてです。


